潜水艦は何メートルまで潜れるのでしょうか。
深海での限界や世界一の記録はどこなのか?きになりますよね。
今回は、潜水艦は何メートルまで潜れる?深海での限界や世界一の記録は?についてまとめていきます。




潜水艦は何メートルまで潜れる?
潜水艦は種類や設計により、数百メートルから11000メートルの深さまで潜ることが可能です。
とてもすごいですよね!
潜水艦は、その種類や設計によってどれだけ深く潜れるかが違います。
まず、潜水艦には大きく分けて2つのタイプがあります。
それは、軍用の潜水艦と研究用または観光用の潜水艦です。
軍用の潜水艦の場合、通常、約300メートルから600メートルの深さまで潜ることができます。
しかし、これはあくまで一般的な数値であり、最新の技術を持つ一部の潜水艦はもっと深く潜ることが可能です。
一方、研究用の潜水艦は海底を探検するために作られているため、より深い場所に潜ることができます。
例えば、有名な深海探査潜水艦「アルビン」は、約4500メートルまで潜ることができます。
さらに深い場所に潜ることができる特別な潜水艦もあり、その中にはマリアナ海溝の最も深い部分、チャレンジャー深部まで潜れるものもあります。
それは約11000メートルの深さです!
このような深さまで潜ることができるのは、潜水艦が非常に頑丈に作られており、大きな水圧に耐えられる設計になっているからです。
人間の水圧の限界についてはこちらをご覧ください。

潜水艦の深海での限界は?
潜水艦の深海での限界の深さは一般的には200メートルから280メートルと言われています。
これは例えば東京タワー(333メートル)の高さよりも少し低いくらいですね。
これはあくまで一般的な話で潜水艦の種類や作り方によって、この数値は変わってきます。
潜水艦がどれだけ深く海に潜ることができるかの限界は、「クラッシュ・デプス」という言葉で表されます。
これは「崩壊する深さ」という意味で、潜水艦が海水の圧力で壊れてしまう深さを指します。
ちょっと難しいですよね。
もっとシンプルに言うと、例えばお皿を考えてみてください。
皿は、少しくらい重い物を乗せても大丈夫ですよね。
でもとても重い物を乗せると皿は壊れてしまいます。
このとき皿が壊れてしまう重さが「クラッシュ・デプス」にあたるんです。
潜水艦も同じで、ある深さまでは大丈夫なんですがそれを超えると海水の圧力で壊れてしまいます。
それが「クラッシュ・デプス」です。
潜水艦が壊れずに潜ることができる深さは、潜水艦を作るときにどれだけ強く作られているか、どんな素材を使っているかなどによって変わるのです。
深海魚についてはこちらをご覧ください。


潜水艦の世界一記録は?
潜水艦による最深部への潜水記録は、ヴィクター・ヴェスコヴォさん(アメリカ)が持っています。
彼は2019年4月28日と5月1日に、マリアナ海溝の「チャレンジャー深部」へ10,934メートルまで潜りました。
これは地球上で知られている最も深い場所ということになります。
地球上最も深い場所は、以前思われていたより深いことが分かった。
独立した水路学のエキスパートは、最深部は10,934±3 m(1-sigma/68%)または10,934±6 m(2-sigma/95%)と分析した。いずれにせよ、これがチャレンジャー海淵の最深部記録となった。
ヴェスコヴォは8回、チャレンジャー海淵を探索した。
引用:ギネス世界記録
潜水艦は何メートルまで潜れる?深海での限界や世界一の記録まとめ
潜水艦は何メートルまで潜れる?深海での限界や世界一の記録は?についてのまとめはこちら!
- 潜水艦が潜れる深さは「クラッシュ・デプス」という深さに制限されます。これは水圧で壊れる深さを意味します。
- 一般的な潜水艦のクラッシュ・デプスは200メートルから280メートルとされています。
- 最深部への潜水記録は、ビクター・ヴェスコヴォさんが持っており、マリアナ海溝の「チャレンジャー深部」へ10,934メートルまで潜ったとされています。

